unleash 1st アルバムFascination」
発売記念特別企画 インタビュー

YOUJI

言葉に代わる感情表現…それが本当のドラム。 

ー 本作はYoujiさんが加入(2019年1月20日)された直後からレコーディングがスタートしたと伺っています。あらかじめ既存メンバーによってアレンジが施された原曲を元に進められたようですが、Youjiさんはその原曲に対してどのようにアプローチをされていったのでしょうか?

Youji そうですね。僕の場合、まず曲で何を求められているか考えて作ります。特に歌詞に注目しますね。後は作曲者と話しながらって感じですね。曲中で何が要求されているか知ること。ツナサンドにハムをはさんじゃダメだよね。今回は既にデモと歌詞があったので物凄く作りやすかったです。なので一回全部壊して頭の中で一から考えて歌詞とリンクさせて作りましたね。

ー サンドウィッチの例えはわかりやすいですね(笑)。Youjiさんのドラムはまさに歌うドラムだと感じました。

Youji ドラムを叩くのって映画を作るようなもんですよ。シンプルにストーリーを追うところがあるかと思えば、昔の思い出を回想したり。例えば、「陽炎」のギターソロでは12連符を入れることによって、それまでハッキリと見えなかった物を涙を拭うように一気に鮮明化するイメージでソロ明けまでの盛り上がりを描きました。「Ring」では、人の感情はその時々で変化すること、想いは強弱することを3つのビートに分けて表現しました。まあ言わないと僕にしかわからないですけど(笑)。でもそれがいいんですよ。その意思を持っていれば曲が生きてくると思いますし、本質的・本能的に聴いてくれている人に伝わりますからね。何かしら言葉に代わる感情表現…それが本当のドラム。ってね。ドラムで曲はガラッと変わりますし、生かすも殺すもドラム次第ですね。

ー デモを聴かれた後、アレンジ段階でYoujiさんが大胆に変えた、という曲もあるのですか?

Youji そうですね。いいものは残しつつ、変えるところは曲調によって変えました。「Lamia」と「陽炎」はそこそこ変えましたね。「罰」と「Starry sky」は、ほぼデモのままで変えたのはフィルくらいですね。

ー そのフィルが楽曲の印象付けに一役を買っていると感じました。「Lamia」や「陽炎」はリズム隊がリードして引っ張っていく場面が印象に残りましたが、ベースのShunさんとはその点について何か相談されましたか?

Youji 2人でリズム練習に入った時にどうしたら生かせられるのか考えて、シンコペいれたり、拍子分離で叩いてたりとやりましたね。

ー 「Lamia」のギターソロで突然降ってくる2拍3連がとても印象的でした。

Youji あれは僕の中でゼウスの裁きなんですよね。Lamiaというのは元々人間の女性だったのですが、ゼウスと通じたことがきっかけで女怪になってしまったヴァンパイアのことなんです。ブリッジのところからゆっくりと、そして豹変、ビートを早くして、ギターソロで雷を喰らうイメージであそこにいれてみました(笑)。

ー 「Silver rain」ではド派手なドラミングを堪能させていただきましたが、あれは手癖的なフレーズなんでしょうか?

Youji 手癖ですね…はい。でも、ギターソロ前までは雨が降っていない、まだ雨雲の段階だと思ったので、雨が降る前の不安感を鼓動にして叩きました。そうやって改めて聴いてもらって、また曲の良さに気づいてもらえたら嬉しいですね。

ー 1stアルバムがリリースされたばかりで少し気が早いかもしれませんが、Youjiさんのunleashに対する将来の展望をお聞かせください。

Youji 2021年春には京都MUSEでワンマンですね。目標に向かわないとバンドって難しいですからね。ONE PIECEじゃないですけど(笑)、行く先決めないと舵とれないですからね。

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